大会当日、朝7時20分に集合し、ワゴン車数台に分乗して会場に向かった。社町第3グラウンドの駐車場で、ユニフォームに着替えた。今回ユニフォームを新調したため、みんなちょっとうれしそうだ。
Tくんもにこやかに着替えをしていたが、上半身を着替えおわり、ストッキングをはこうとしたとき、突然Tくんが叫んだ。
「あっ!しまった! サ、サ、サンダル履いてきてしもた!」
雨天用の体育館シューズに助けられたTくんだった。
予選第1試合、エースを休ませながらも試合を優位に進める中町チーム。打席には、例のTくん。初球、セイフティバントでボールを三塁線へ転がし、一塁へ果敢なヘッドスライディングを試みるTくん。
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ベースを無視した華麗なヘッドスライディングベンチから「ファールや!ファールやゆうとるやろう!」といわれながらも満足げなTくん。毎年、必ずヘッドスライディングが自らのノルマのTくんだった。
予選第2試合、エースと体力的に不安のある高齢の部員を休ませるため、控えの部員の多くが先発メンバーに選ばれた。
投手力に不安を抱えながらも、着実に得点を重ねリードしたまま迎えた5回裏の攻撃。バッターボックスにはまたまたTくん。ベンチでは監督が次の打者にMくんを代打に送ろうと指示を出す。俄然やる気になって、ベンチ前で素振りを繰り返すMくんをわき目に、Tくんのバットから快音が聞こえた。
ダイヤモンドを駆け抜ける。ホームランだ。監督が審判に代打を告げたその瞬間、審判が、「あっ!ごめん、ごめん、コールドやった。」
やる気満々のMくんの打席を奪ってしまったTくんだった。
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青年部のエース!プレートからステップした足の位置に注目今度はYくん。
今回が初出場ながら、野球部出身のセンスと経験が買われて全試合先発出場を果たしたのだが…。
予選第1試合では、開始早々のライトフライ落球のエラーを記録。エースのみならず、参加者全員に不安を感じさせた。それでも、午後の決勝トーナメント2試合では、ヒットを量産の大活躍のYくん。実は前の晩のお酒が過ぎたようで当日は二日酔い状態。午前中は、ひとり『分身魔球』と戦っていたYくんだった。